走る時のすねの痛み(シンスプリント)

走る時のすねの痛み(シンスプリント)

 

シンスプリントとは

Shin(シン)とは脛(すね)のことをいい、シンスプリントとは脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)のことをいいます。


どういう人に起こる

この障害はランナーに多くみられますが、バレーボール・バスケットボール・ハンドボールなど頻繁にジャンプする競技、テニス・バドミントンなど急激に負荷のかかる競技にも多くみられます。
どんなスポーツでもシーズンの初めや、小学校から中学校、中学校から高校など新しい環境で運動する量が増えたり、負担が増えると起こりやすくなります。



どんな症状

すねの内側の下方三分の一に痛みが出ることを特徴とします。
多くは運動のし始めの痛みがみられ、運動中は消え、終了後に痛みがみられます。
症状が進むと運動の最中にずっと痛みが持続して、更に症状が進むと日常生活動作に影響が出ます。


どうして起こる

反復するランニングや、ジャンプによりすねの内側の骨に刺激がかかることと、足首や足の親指で地面をける筋肉がすねの骨の骨膜を引っ張り炎症が起るためだと考えられています。
クッションである足のアーチの低下も原因となることもあります。


治療法、予防法

基本的には痛みがある場合は競技、練習を中止して安静にすることが第一です。
準備運動、終わった後、競技の前後に入念にストレッチを行い、終了後の10~15分のアイシングも有効です。

予防法 としては足の筋力強化とストレッチ、クッションの良い靴を選び、固い路面での走行をなるべく避けるなど練習環境の整備も必要でしょう。
ランニングフォームの改善、テーピングをすることも予防となります。