ルーズ・ショルダー(肩関節不安定症)

ルーズ・ショルダー(肩関節不安定症)

 

ケガをした記憶がないのに、肩関節が痛い。関節は普通に動くが、関節の中でコツコツ音がする。
そんな場合には『ルーズ・ショルダー』が考えられます。


肩の周辺には大きな力を出すアウターマッスルと、関節の動きを安定させるインナーマッスルという二種類の筋肉があります。
肩関節のインナーマッスルがゆるいと、腕の骨(上腕骨骨頭)をキチンと吊り上げることができずに、肩関節の受け皿である肩甲骨と上腕骨骨頭の隙間が広くなってしまいます。すると、運動や日常生活で、関節に無駄な動きが増えてしまいます。
その結果、関節周辺の靭帯・筋肉・関節包に反復的に外力が加わりキズついてしまいます(反復性外傷)。


専門家であれば、診断は容易です。肩の力を抜いた状態で、腕を下方へ引くと肩甲骨と上腕骨骨頭の間に異常な陥没が現れます。

 

ルーズ・ショルダー は若い女性に多いとされていますが、筋骨隆々の男性にもみられることがあります。
アウターマッスルインナーマッスルは別物ですから、見た目の筋肉(アウターマッスル)が強そうでも肩関節がゆるいケースも数多くあります。
また、筋力低下により中年以降に発症する場合もありますが、若年発症の場合は先天的なものが多いのに比べ、中高年の場合は筋力低下が原因であることが多いので、筋力トレーニングの成果は、中高年の方が期待できると思われます。


ルーズ・ショルダー の人は、軽微な力でも肩関節の脱臼を受傷することもあり、放置することは危険ですので、痛みに対する治療をするとともに、インナー強化のためのトレーニングをする必要があります。

中央通り接骨院では、ルーズ・ショルダー のリハビリテーションの一環としてインナーマッスルに対するトレーニングを指導しておりますので心当たりの方は申し出ください。