筋肉痛の正体

筋肉痛の正体

 

普段やらないような庭仕事や、スポーツなどを行った後に起こる筋肉痛。ほとんどの方が経験していると思います。


なぜ、ぶつけたり捻ったりしていないのに、時間差で痛みが襲ってくるのでしょう???

一昔前は、運動をすることで乳酸などが蓄積され筋肉を硬くし神経を刺激すると言われていましたが、現在ではこの説はあまり有力ではありません。なぜなら、運動後にすぐ血液中の乳酸値は低下するため筋肉痛の要因にはなりえないからです。

さて、それではなにが筋肉痛を起こすのでしょうか。
それは、筋線維の損傷・・・つまり『筋肉のケガ』だったのです。

「損傷後、その筋肉に白血球が集まり修復が始まります。この時に炎症が起き、痛みの元となるヒスタミンなどの物質が合成され、それが筋膜を刺激して筋肉痛を引き起こす」という説が現在有力です。

 

筋肉痛は、肉離れの赤ちゃんみたいなものです。無理をすれば、本格的な肉離れを起こすことがあります。

筋肉痛が起きた時の対策は、これがケガだということを考えると答えは簡単です。

まず、急性期には安静にする・患部を冷やすことが大切です。無理にストレッチをしたり、揉んだり、温めたりすることは炎症を助長し筋線維をさらに傷つけることになるからです。

急性期がすぎたら、ストレッチやマッサージ、入浴などが有効になります。

筋肉痛にならないことが一番大切ですが、その予防法は、運動直後のアイシング・運動前後のストレッチ(ウォームアップとクールダウン)と運動労働時の水分です。

なお、水分補給のための飲料には、筋肉の円滑な運動を助けるナトリウムとカリウムが適度に含まれていることが必須です。