「肩こり」と「亜急性外傷」
肩関節 は、上腕骨と背中にある肩甲骨をつないでいる部位で、体の中で最も大きく動かすことができる関節です。
例えば腕を真上に上げる場合、肩関節自体は約120度、さらに肩甲骨が約60度動いて、腕が真上に上がります。
肩関節 のスムーズな動きには、肩甲骨を引き上げる僧帽筋(そうぼうきん)(一般的に肩こりを起こす筋肉)が大切な役割を担います。
筋肉には毛細血管が網の目のように張り巡らされ、血液から十分な量の酸素が供給されています。食物などから吸収したブドウ糖が燃焼し、活動のエネルギーとして働きます。
悪い姿勢や同じ姿勢を長時間とり続ける = 僧帽筋が緊張
⇒ 筋肉は膨張
⇒ 血管を圧迫して血流量が減少
十分な酸素が供給されなくなるとブドウ糖は不完全燃焼を起こし、乳酸などの疲労物質が生じ不快感や『鈍い痛み』を感じさせます。
肩こりとは、肩の筋肉『おもに僧帽筋が硬くなっている』と感じている状態です。
肩関節 と肩甲骨は連動して動くので、筋肉が硬くなると肩を動かすために、関節は必要以上に働くことになります。
そのため関節に負担がかかり、やがて関節が傷害され肩が動かしにくくなったり、痛みが出たりすることにもつながります。
痛みが出た原因があって筋肉・腱・靭帯などの軟部組織を傷つけている場合は、肩こりではなく、『亜急性外傷』といい肩こりかと思っていても痛みがある時は、