~湯治のすすめ~

~湯治のすすめ~

 

『湯治』とは文字通り「湯が治す」と書き、古来より伝わる伝統療法です。
湯治 というと2~3週間ほどの長期滞在のイメージが強いようですが、最近では、入浴方法によっては、短期の温泉旅行でも生活習慣病の改善やリフレッシュに効果的だといわれています。
温泉の療養効果は、近代医学においても高く評価されてきましたが、効果は大きく分けて三つあります

 

化学的作用


温泉に含まれている化学成分を、入浴や飲泉によって体内に吸収することで、さまざまな薬理的効果を生む。

 

温熱作用や水圧作用


浮力作用などの物理的作用。新陳代謝の促進や自律神経の調整、運動・マッサージ効果やリラックス効果がある。

 

温泉をとりまく自然、運動、休養、食事などの転地効果


短期の場合は、むしろこの効果が大きいと思われる。

 

正しい入浴法


かけ湯 → 半身浴で慣らす
→ 適度な入浴 → いったん休憩
→ 手足を動かす → シャワーは浴びない
→ 十分に水分補給→ ゆっくり休憩

 

療養効果を高めるさまざまな入浴法


かぶり湯 打たせ湯 寝湯 蒸し湯 腰湯 足湯 歩行湯 半身浴 運動浴

 

種類と効能


単純温泉 病後回復期の静養、手術後、骨折・外傷後の療養に。
二酸化炭素泉 高血圧、動脈硬化、運動まひ、筋・関節痛、打撲、切り傷、冷え性、更年期障害、不妊症によく、飲泉では慢性消化器病、慢性便秘
炭酸水素塩泉 入浴と飲泉で、痛風、糖尿病、肝臓病、胆石、慢性胆のう炎、慢性消化器病によい。筋・関節炎、打撲、切り傷、慢性皮膚病
塩化物泉 筋・関節痛、打撲、捻挫、冷え性、慢性婦人病、月経障害、不妊症、病後回復
硫酸塩泉 入浴と飲泉で高血圧、動脈硬化、糖尿病、慢性皮膚病、打撲、捻挫、筋・関節痛。芒硝泉は、高血圧、動脈硬化、外傷。
鉄  泉 入浴と飲泉では貧血、慢性消化器病、痔。入浴で月経困難症、筋・関節痛、更年期障害、慢性皮膚病。保温効果抜群。
硫 黄 泉 高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔。
入浴と飲泉で、慢性消化器病、糖尿病、便秘、痛風。
放射能泉 高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病。
入浴と飲泉で痛風、慢性消化器病、神経痛、胆石、筋・関節痛など。