こむらがえり

こむらがえり

 

ふくらはぎや足の裏の筋肉が、突然けいれんを起こし、強い痛みをともなう『こむらがえり』。
夜寝ている時などに突然の激痛で身動きが取れなくなった経験のある人も少なくないと思います。

 

起こりやすい時


就寝中にあしをのばしたとき

運動不足の人が十分な準備運動をしないまま、スポーツをしたとき

冷たいプールで水泳をしたときなどに

 

起こりやすい条件


糖尿病や肝臓疾患のある人

高齢者、妊婦

 

原 因


こむらがえり』では、ある筋肉だけが強く収縮し続ける『異常収縮』の状態になります。この異常収縮は、太ももや腹部・足の裏などほかの筋肉にも起こります。健康な人にも起こる筋肉の異常収縮とは・・・・・・

水分不足や筋肉の疲労

電解質のアンバランスが原因


通常、人の体の細胞内にはカリウムイオン、血液中にはナトリウムイオンが多く含まれ、筋肉が収縮する時に脱分極が起きて、カリウムイオン・ナトリウムイオンは、それぞれ細胞外・細胞内へと移動します。しかし、血液中の水分が不足したり電解質のアンバランスがあると、この移動がうまくいかずに筋肉の調整がうまくいかず、異常収縮を引き起こすします。また、血行不良やうっ血・筋肉の疲労・寒冷なども原因として考えられます。

病 気

糖尿病の患者の4割近くの方が、この症状を起こしていることから、糖尿病の症状としてもよく知られています。他にも肝硬変などの肝臓病・腎不全・動脈硬化や神経系障害・甲状腺の機能低下などでも現れることがあるようです。頻繁に繰り返し『こむらがえり』を起こすようであれば、専門医療機関での受診をお勧めします。

 

予 防


ナトリウムやカルシウム・マグネシウムなどの電解質を補給する

運動をする際には準備運動やストレッチを欠かさない

スポーツドリンクなどで、水分や電解質を補給することも必要

寝る前に軽いストレッチや、マッサージをする

 

起きたときの対処法


つま先を持って、頭の方向へ近づけるようにする→ふくらはぎの部分が伸びる→反動をつけずに、ゆっくりと深く伸ばす。

※注意
一気に無理に伸ばすと、筋肉組織を痛め、肉離れに発展してしまうこともあります。