有痛性分裂膝蓋骨~ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ~

有痛性分裂膝蓋骨ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ

 

~成長期のスポーツ障害・膝のお皿の痛み~

スポーツを頑張っている子供たちにみられる膝の障害では、膝下に痛みが出る『オスグット病』はよく知られていますが、同じ成長期に起こる膝の痛みの中に、膝のお皿の上端に痛みが出る『有痛性分裂膝蓋骨』という病気があります。
耳慣れない病名かと思いますが、特に男の子が「膝のお皿が痛い」と訴えたらその可能性があります。

 

●分裂膝蓋骨ってなに?

膝のお皿が生まれつき2つ以上に分かれてしまっているものを言います。
割れてしまったのではなく、お皿自体が成長(骨化)していく時に(だいたい2~6歳頃の間)1つの骨になれず大小2つ以上に分かれてしまったものです。男子に多くみられます。これそのものは悪いものではなく、多くは無症状です。

 

●では、どうして痛くなるの?

本来は悪くないものですが、激しいスポーツで過度に膝に負担をかけた場合や、ときに打撲などが原因となり症状を引き起こします。
激しい運動により、お皿にくっついている太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)に、分かれている骨の部分が強く、また、繰り返し引っ張られるために起きてしまうようです。

 

●どんな症状?

特徴的なのは、お皿の上端外角の痛みと腫れ。
子供さんが見ても、はっきりその部分が腫れて出っ張っているのがわかることもあります。

膝関節の曲げ伸ばしでの痛み。

スポーツ活動中の痛み(運動量や動き方によって痛みの強弱や有無が出ることがあります)や、スポーツ活動後に痛みが強くなることもあります。

 

●どうすれば治る?

基本的に局所安静、つまり、患っている膝そのものを休ませる(スポーツの休止)ことが第一です。
また、太ももの筋肉などをストレッチして筋肉の緊張を緩め、お皿にかかる負担(張力)を減らします。

2週間前後で痛みが軽くなったり、無くなったりすれば良い方でしょう。しかし、再び運動を始めると痛みが再発するケースも多く、治るまでに数カ月かかったりもします。症状が顕著であったり、長期化しそうな場合は、ギプスなどでしっかりとした固定を3週間~1ヶ月ほどすることで良い結果が得られています。

どうしてもスポーツ活動を休止できない場合、練習量や練習方法の改善、また、テーピングやサポーターなどを使い症状の進行・悪化の防止に努め、治療を続けていきます。

高校生ぐらいになっても症状が続いているケースには、骨を取り除いたり、くっつけたりする手術が行われることもあります。

いずれにせよ活発な子供たちですから、治るまでの間、いかにおとなしくしていてもらうか、また、『早くスポーツをさせたい・したい親子』にどれだけ理解してもらい、我慢してもらうかが治療上大事なことで、そして難しいところでもあります。

中央通り接骨院 では、子供たちの置かれている環境や立場、チーム事情なども考慮し、治療を進めていくよう心がけております。
どの子も将来は名選手になる可能性を秘めています。
こんなことでつまづかないよう、じっくりしっかり治していきましょう。