つき指
手や足のつき指は、球技スポーツでボールが当たったり、物を取ろうとして指先を引っ掛けてしまったり、歩いていて足の指を家具の角にぶつけたりなど、日常のケガの中でもよくみられ、誰しも一度や二度は経験したことがあると思います。
ケガの原因は様々ありますが、実はケガの状態も様々なのです。
ほとんどは軽度のねんざのことが多く、つき指 という言葉がねんざの代名詞のように使われていますが、本来「つき指」とは文字通り指を突いてしまったというケガの原因のことをいいます。
ですから、つき指 でねんざをすることもありますが、骨折をしていたり、脱臼したり、腱が切れていることもあります。
これらの場合に適切な処置をしないと、なかなか痛みが取れないばかりか、曲がったままになってしまったり、十分な曲げ伸ばしができなくなったり、指が太くなってしまうなど色々な後遺症を残すこともあります。
俗によく「つき指 はひっぱればいい」などといわれる事がありますが、ひっぱることで、いためている組織をさらに悪化させる危険性がありますので、安易にひっぱるのはやめましょう。(接骨院・整骨院では、ケガの状態により整復をすることはあります)
つき指 をした時の応急処置は、
・アイシング(氷水・氷嚢などで冷す)
・固定(そえ木をする)
・少し高い位置に上げて安静にすることが基本的な処置です。
氷がない時は流水で冷したり、そえ木がない場合は隣の指を支えにテーピングをする事で代用できます
応急処置をした後は、できるだけ早く接骨院・整骨院で適切な治療を受けましょう。
基本的な応急処置法
●Rest(安静)
●Ice(冷却)
●Compression(圧迫)
●Elevation(挙上)
の頭文字をとって RICE=ライス といいます。
アイシングは “はれ” や“炎症”を抑えるために3日間は続けるようにしましょう。