スポーツ中の打撲
● 筋の打撲は初期治療が大事
特に大腿四頭筋前面(太もも前の部分)軽度の筋損傷ですと、練習を休むことはありませんが、筋の損傷程度が大きいと、練習復帰まで長期間を必要とする場合があります。中~重度の筋損傷は、初期治療の方法により復帰までの期間が大きく変わります。
● 打撲の時の応急処置RICE
打撲の時は、応急処置で有名な「RICE」を行うことが原則です。その大きな目的の一つは、損傷部位からの出血を抑えることにあります。
※「RICE」処置については当院に設置している健康通信Vol.59に詳しく掲載しています。
● 出血を抑えるためには?
(まずアイシングをしていませんか)
効率よく出血を抑えるために、もっとも大事なことは圧迫です。局所を圧迫することで、切れている血管の端に圧がかかり、出血量が減少するとともに、止血され易くなります。打撲の上に氷をおいても、なかなか止血されません。
筋の打撲を生じた場合、アイシングをまず行うのではなく、まず圧迫を強く行うことが大切です。特に受傷後1時間以内が大切で、この処置を十分に行うことで出血を抑えることができ、その後の回復に非常に良い影響を及ぼします。
血流の障害が生じても一時間以内なら問題ありません。もちろんRICEは重要な処置であり、アイシングも圧迫と同時にできれば、行った方が良いですが、最優先は圧迫です。応急処置として、覚えておいて下さい。
左図:圧迫したうえから氷嚢(アイスパック)で冷やします。
その後はなるべく早く中央通り接骨院へおいでください。