疲労骨折
通常、骨折は骨に強い力(転倒・落下・衝突事故など)が加わることによって発生します。
これとは違い、骨が耐えられる程度の力が繰り返し加えられることで生じるのが『疲労骨折』です。
金属を同じ部分で何度も曲げ伸ばしすると、ある時点でポキッと折れることがありますね。
いわゆる金属疲労と同じ原理で起こるのが疲労骨折なのです。
ランニングやジャンプなど、繰り返し同じ箇所に負荷のかかる運動をするスポーツ選手に多くみられます。
おもにスネの骨や足の甲の部分に発生します。
通常の骨折に比べると痛みが少ないため、骨折だと気づかなかったり、放置してしまう人もいます。
何日も痛みが続くため、診察を受けてみたら 疲労骨折 だったという方もいます。
治療法は安静にすることが第一。
ほとんどの場合、あて木やギプス固定をしなくても、数週間から数ヶ月の経過観察で自然に治ります。
ただし、痛みが少ないからといって練習を続けたり無理をすると、悪化したり治りが遅くなりますので、軽く考えずにきちんと指導を守って治療することが重要です。