足の内側の骨が出っ張って痛む

~足の内側の骨が出っ張って痛む~

 

有痛性外脛骨ゆうつうせいがいけいこつ

症状は?
足の内くるぶしの斜め下あたりに、骨が出っ張ったように腫れて、運動時・運動後や朝起きて歩き出す時、そして立っているだけでも痛みだすことがあります。


外脛骨がいけいこつってなに?
足の甲の骨のひとつに舟状骨しゅうじょうこつという骨があり、その内側に副骨または過剰骨といわれる余分な骨(なくてもよい骨)がある人がいます。
日本人の約10%~25%はこの骨があると言われています。
これを外脛骨がいけいこつといいます。



その骨があると誰でも痛くなるの?
そんなことはありません。
外脛骨がいけいこつそのものは異常なものではなく、それがあるだけで痛みが出るわけではありません。
痛くなる頻度は10%~30%ほどなので痛まない方が多いです。


どんな人が痛くなるの?
多くは成長期のスポーツ選手にみられます。
過度の運動により引き起こされたり、足関節の捻挫が原因になることがあります。また、足の筋力が衰えるため、中年以降の女性にも見られることがあります。
扁平足の方は負担が大きくなり、発症しやすかったり、症状が強くなることがあります。


発症のメカニズムは?
舟状骨しゅうじょうこつには後脛骨筋こうけいこつきんと言われる筋肉が付着しています。
走ったりジャンプしたりすることの繰り返しで生ずる牽引力や、捻挫などの外傷により、舟状骨しゅうじょうこつ外脛骨がいけいこつの間の軟骨部分が損傷されて炎症を起こします。
扁平足の場合、後脛骨筋こうけいこつきんがつっぱって引き伸ばされている形になるために症状が起こりやすくなります。


治療法は?
中央通り接骨院 では、電気治療や温熱療法などにより、患部の炎症を抑えたり、周囲の筋肉の緊張を和らげる治療をしていきます。
痛みや腫れの強い時には固定をして積極的に患部の安静を図ります。
また、テーピングやサポーター・インソール(靴の中敷き)を使うこともあります。
これらの処置をしても長引いてしまうこともあります。
本当に必要なのは運動を休むことであり、スポーツ選手であれば練習量の調節や練習メニューの変更が望ましいでしょう。