骨粗しょう症
◎骨粗しょう症とは?
一言で言うと、骨の量が減って、スカスカになり、骨が弱くなっちゃって、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症 の「しょう(鬆)」は「す」とも読みます、粗は「あらい」っていう意味です。
骨っていうのは、主に カルシウム でできているんですが、それ以外にもタンパク質やリンなんかも含まれています。
骨に含まれる カルシウム などの量(骨量)っていうのは、若いときが一番多くて、その後は、年齢とともに減ってきます。
しかし、若い人でも無理なダイエットをすると栄養バランスが崩れて骨粗しょう症になります。
◎どんな人に多いの?
診断はレントゲン検査や骨密度測定・血液検査などで決まります。
年齢別発症率でみると女性では60歳で40%、65歳で50%の方が(男性は80歳で50%) 骨粗しょう症 になるといわれています。
ホルモンの関係で女性の方が圧倒的に多いです。
年齢が上がるにしたがって 骨粗しょう症 の割合は多くなります。
◎症状は?
テレビなんかではすごく怖い病気だと放送されていますが、実際はそこまで心配することはありません。
骨が折れても、整復(骨を元の位置にもどすこと)して何週間か、ギブスやあて木で固定すれば、ちゃんと治ります。
問題は、大腿部や背骨を骨折した場合ですが、現在の治療法では「寝たきり」にならないように早期に運動を始めて、安静期間をなるべく短くするようにしています。
覚えておいていただきたいのは「骨粗しょう症」は無症状だということです。
病院で「骨粗しょう症」といわれたから腰が痛いということはありません。
単純に骨が弱いだけです「骨粗しょう症」でない人に比べて折れやすいということです。
転んだり、しりもちをつかなければ健常人と同じです。
◎予防法は?
自分でできる予防法をお知らせします。
1.食事療法(これら以外でも栄養バランスを考えて摂りましょう。偏りは厳禁です)
○「カルシウム」をたくさん含む食品を多く摂る。
ヒジキ・海藻・ごま・切干だいこん・大根の葉・小魚大豆食品など。
○「ビタミンD」を多く含む食品も摂る。
きくらげ・しいたけ・まいたけ等の「きのこ類」あんきも・魚介類、卵など。
2.運動療法
骨を強くするにはどうすれば良いのかっていうと、骨に「負荷」を与えてやれば良いんですよ。
「宇宙飛行士が宇宙に行って無重力の状態の時、運動をしなかったら骨の量が減っていた」っていうデータがあります。だから、寝たきりの人は、骨が弱くなって 骨粗しょう症 になりやすくなります。
骨粗しょう症 の人のための運動っていうのは、立っている時間を長くするとか、散歩するとか、歩いて買い物に行くとか、家事をするとか、体操するとか、エレベーターの代わりに階段を使うとか、スポーツじゃなくても、無理しないで体を動かす事ができれば、なんでも良いですからね。
日常でできる範囲で体を動かすっていう事が大事です!
季節を楽しみながらのお散歩などは最適です。