乾燥肌とかゆみ
空気が乾燥すると、それにともない肌も乾燥します。乾燥した肌は、見た目にもカサカサした状態になっていますが、実際には皮ふ表面の角層に、微細なひび割れができてしまっています。
角層は、外界からの刺激や異物の侵入から身体を守るバリアとして機能しています。つまり、乾燥してひび割れてしまった角層は、バリアとしての役割を十分に果たせなくなっているのです。さらに、かゆみ神経も表皮側に伸びてきてしまいます。 こうなると、アレルゲンや多様な外来刺激がどんどん体の中に入ってきてしまい、ちょっとした刺激にも感じやすくなり、これらがかゆみの元になってしまうのです。
一番は保湿ケアをすることです。
乾燥肌の対策には、保湿が大切です。化粧水で水溶性の保湿成分を、クリームや乳液で油溶性の保湿成分を肌に届けることを考えましょう。
*温めのお湯に!長湯は禁物!
湯船のお湯が熱すぎると皮膚への刺激が大きくなり肌の乾燥や痒みを招くことになります。
お風呂に入る際には温めのお湯がおすすめです。38~40℃くらいが理想的な温度です。
*ゴシゴシ洗いは避けて、石鹸にも注意
身体を洗うときも、肌の潤い成分が落ちすぎないように注意が必要です。
ナイロンタオルが主流ですが、これで身体をゴシゴシ洗うと汚れと一緒に大切な潤いも落としてしまいます。
しっかり汚れが落ちて気持ちいい!と感じる人も多いですが、これでは肌のバリア機能が破壊されて、カサカサの肌になる可能性があります。
背中などは難しいですが他の部分は手で洗うことで、肌の潤いを保つことができるのでおすすめです。
*入浴手順
肌の刺激、乾燥の要因となるものにシャンプーや石鹸のすすぎ残しがあります。
特にシャンプーはすすぎ残ししやすいので、一番はじめにシャンプーをして、それから身体を洗って湯船につかるのが理想的です