肋骨骨折

肋骨骨折ろっこつこっせつ

 

転んだり、どこかの角に胸を打ちつけてしまったり、また、咳やくしゃみをしたら突然、胸やわき腹が痛くなったという経験はありませんか?

「これはあばら骨(肋骨)が折れているかもしれない」と思って、病院へ行ったら、レントゲン検査をして、「肋骨は折れていませんよ」と言われてしまったことは無いですか?

患者さんからしてみれば、こんなに痛いのに「骨折していません」と言われたら、腑に落ちないのではないかと思います。

 

肋骨骨折って、レントゲンに写らないの?


下の図をご覧いただくと、肋骨は胸郭の一部であるので、その部分のレントゲンを撮るために、1つの骨だけを写すことは困難であるとご理解いただけると思います。


右の図で、示した赤い丸の部分が仮に骨折していたと考えた場合、胸の正面からレントゲン写真を撮ると、画像では骨が重なって見えるために、骨折部分がはっきりと見えません。
これが、肋骨骨折がレントゲン写真で見つけにくい理由の一つです。また、受傷した直後は、その外力によって、形状的にずれが生じていることが多いですが、数日間放置してしまうと、ずれていた骨折部が整復されていて正しい形と見分けがつきにくくなっている場合もあるのです。

 

以上のような理由で、肋骨骨折は発見しにくくなるのですが、私たち、柔道整復師の熟練した触診技術や各種検査により、骨同士がこすれ合って生じる音やはれ、呼吸時の微細な兆候などから、骨折の可能性を見出すことは少なくありません。

医師と連携を取り、早期発見・早期治療をすることが重要です。
症状が現れたら、自己判断せずに 中央通り接骨院 にご相談ください。